December 1


雪の降る島より

Dear Erthe

親愛なるエルテ

Greetings from an island of the end of the North Continent.
I will be here for the next two weeks.

ぼくは今、北大陸の果ての島にいます。むこう二週間はここにいるつもりです。

家のまわりは、もう雪が積もったのかな? もうじきクリスマスですね。
この小さな島はとても寒いところで、一年の半分は雪に埋もれているそうです。

昔、ぼくは雪があまり好きではなかった。灰色の空からいつまでも、いつまでも降り続く――それが重苦しいと思っていたので。だから、ぼくは故郷を出て、いろいろな国を旅してきたのです。
春の花咲く地、常夏の島、そして金色に実る森の国を。
それなのに、不思議なことです――長い旅の末に、辿りついたのがこの雪の島だなんて。

ぼくが求めていたのは、ずっと故郷にあることだったのだろうか?

今朝からずっと雪は降り続いています。
そちらの生活を少しばかりなつかしく思い出します。

It has been snowing since this morning.
Feels little nostalgic of our home......

ジャックより

Love, Jack

Love.

Love.


**************** the end ******************
Story by にっけ



 手紙形式の掌編は、読むのも書くのも楽しいですね。
 でも、間違ってるかもしれないので、英文レターの参考にはなさいませんよう(笑)。


お題:「手紙」「雪」

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